要約
3月19日(水)英ポンドは11月以降初めて1.30を上回った後、安定的に推移。OECDの成長率引き下げにもかかわらず、ドル安に後押しされたためである。
3月19日(水)英ポンドは11月以降初めて1.30を上回った後、安定的に推移した。経済協力開発機構(OECD)の成長率引き下げにもかかわらず、ドル安に後押しされたためである。
イングランド銀行(BOE)は、トランプ大統領の貿易戦争による影響と英国経済に関する複雑なニュースに対処するため、金利を据え置き、段階的に前進させるという方針を堅持する可能性が高い。
先週発表されたデータによると、英国経済は1月に予想外に縮小したが、短期的・長期的なインフレに対する国民の期待は顕著に上昇した。
BOE内のハト派の一部からの発言は、先月初めからの政策転換を示唆している。注視されている要因の一つは、4月に実施される260億ポンドの雇用者給与税引き上げによる影響である。
レイチェル・リーブス財務相は3月26日に財政に関する最新情報を発表する。投資家は、不安定な海外資金への依存度が高まっている経済に再び市場ショックが起こることを懸念している。
英国は米国を除く先進国の中で最大の経常赤字を抱えている。1月の債券とポンドの急落は、国内市場の脆弱性を浮き彫りにした。
ポンドは心理的なレジスタンスに上値を抑えられており、相対力指数(RSI)が70付近にあることは不吉なシグナルとなっている。そのため、1.2950に向けて反落する可能性が高い。
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