要約
3月5日(水)オーストラリアドルは下落。米関税措置が貿易戦争への懸念を高め、中国とカナダが報復措置を取り、メキシコも同様の対応を取ることを表明した。
3月5日(水)米国による最新の関税措置により貿易戦争激化の懸念が高まったため、オーストラリアドルは下落した。中国とカナダが報復措置を取り、メキシコも同様の対応を取ることを表明した。
中国は2025年のGDP成長率目標を「約5%」に設定し、経済を活性化するための刺激策を打ち出した。また、財政赤字目標をGDPの「4%」に引き上げた。
ウィンド・インフォメーションのデータによれば、これは2010年以降で過去最高となる。トランプ大統領は中国製品に新たな関税を課し、わずか1ヶ月で20%の追加関税を課した。
オーストラリア経済は昨年第4四半期に前年同期比1.3%拡大し、2023年9月以来の加速となった。オーストラリア準備銀行(RBA)は2025年と2026年のGDP成長率をそれぞれ2.4%と2.3%と予測している。
市場は、RBAが少なくともあと2回の利下げを実施し、年末までに政策金利を3.6%に引き下げることを示唆しているが、インフレが予測期間中に正常化する可能性が低いため、政策担当者は慎重な姿勢を維持している。
鉄鉱石先物は、中国の需要低迷を受け、6週間ぶりの安値付近で低迷している。関税の影響を軽減するため、中国の製造業者は東南アジアとメキシコに生産拠点を設立し、一部は米国への生産回帰(リショアリング)を検討している。
オーストラリアドルは50日移動平均線(50SMA)を上回り、0.6235付近のサポートで取引されている。0.6310に近づくまで、上昇余地がさらにある可能性が高い。
免責事項：この資料は情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。
