要約
1月2日(木)、南アフリカランドは取引開始直後の上昇から一転し、先月からの下落が継続したが、オプション市場の状況により、上昇する可能性がある。
1月2日(木)、南アフリカランドは取引開始直後の上昇から一転し、先月からの下落が継続した。南アランドは昨年5月の選挙以来、最低水準付近で推移しているが、オプション市場の状況次第では、上昇する可能性がある。
先週、6ヶ月物のリスクリバーサルは過去最低となり、1ヶ月物と3ヶ月物が過去最低に近づいた。これは、さらなるランド安に対するヘッジコストが非常に安くなったことを意味する。
仏大手銀行クレディ・アグリコルのアナリストによれば、ランドは2016年以降初めて、2024年に最もパフォーマンスの良い新興市場通貨のトップ5に入った。そして、今後もさらに上位に食い込む可能性があるという。
同行は、昨年南ア国内の固定投資プロジェクトが好調であったため、2025年末までに為替レートが1ドル当たり16.40ランドになると予測している。これはブルームバーグ調査の中央値である18.07ランドよりも強気な見通しとなる。
11月の年間インフレ率は前年比2.9%上昇し、過去10年以上で最低の水準となった。南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)はすでに9月までに借入コストを50ベーシスポイント(bp)引き下げた。
2024年、米国の堅調な経済成長が米ドルを押し上げたため、新興国通貨は苦戦を強いられた。しかし、投資水準の上昇、インフレ率の低下、構造改革により、ランドは相対的に上昇した。
ランドは昨年6月初めに記録した19ドル前後の安値に近づいている。この水準を割り込むかどうかが、次の方向性を決めるカギとなるかもしれない。そうなれば、19.4ドルに向けて下落すると予想される。
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