公開日: 2025-10-02
株式投資にはさまざまな手法がありますが、その中でも「うねり取り」は相場の大きな波を活かす戦略として注目されています。デイトレードのように一日の細かな値動きを追うのではなく、数週間から数ヶ月にわたって続くトレンドを捉えることで、大きな利益を狙えるのが特徴です。本記事では、まず「うねり取り」の基本的な考え方を解説し、そのメリットや注意点を整理したうえで、実際におすすめできるうねり取り銘柄を一覧で紹介していきます。
うねり取りとは?
うねり取りとは、株価が上昇と下降を繰り返す大きな流れを利用して売買する手法です。短期的な細かな値動きを追うのではなく、数週間から数ヶ月というスパンで相場の波を捉えるのが特徴です。例えば、業績やテーマ性によって株価が一時的に大きく上昇する局面や、調整で下落する局面を狙って売買を行います。
この手法のメリットは、大きなトレンドに乗ることで比較的まとまった利益を狙える点や、毎日の小さな値動きに一喜一憂しなくて済む点です。一方で、投資資金が長期間拘束されることや、途中で含み損を抱える局面に耐える必要があるといったデメリットも存在します。そのため、うねり取りは「大きな流れを読む力」と「心理的な忍耐力」が求められる投資スタイルといえるでしょう。
うねり取り銘柄の特徴
うねり取りを成功させるためには、銘柄選びがとても重要です。以下のような特徴を持つ銘柄は、相場の波に乗りやすく、投資判断がしやすい傾向があります。
出来高が多く流動性が高い銘柄
売買が活発に行われている銘柄は、希望の価格で取引が成立しやすく、資金の出入りによってトレンドも明確に表れやすいのが特徴です。
値動きに一定のトレンドやリズムがある銘柄
過去のチャートを見て、上昇と下落の波が繰り返し出ている銘柄は、うねり取りに適しています。トレンドが読みやすいと売買タイミングも計りやすくなります。
市場で注目されやすく、テーマ性のある銘柄
AI、半導体、再生エネルギーといった成長テーマに関連する銘柄は、材料が出るたびに大きな波を作りやすいため、うねり取りに向いています。
長期での値幅が大きい銘柄
数ヶ月単位で大きく株価が動く銘柄は、うねりの上下を狙った取引で利益を得やすいです。値幅が小さい銘柄では、大きなリターンを狙うのは難しくなります。
おすすめのうねり取り銘柄一覧
うねり取りに適した銘柄は、一定の値動きの大きさとトレンド性を持ち、投資家から注目されやすいものです。ここではカテゴリーごとに代表的な銘柄を紹介します。
■ 大型株
トヨタ自動車(7203)
世界的な自動車メーカーで、電動化・自動運転などのテーマ性もあり、業績や市場動向によって大きな株価の波を形成しやすい銘柄です。
ソニーグループ(6758)
ゲーム、映画、半導体と幅広い事業を展開しており、エンタメやテクノロジー関連の材料で値動きが出やすい銘柄です。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
金利や金融政策に影響を受けやすい金融株で、景気や政策動向に応じた中長期的なトレンドを狙いやすい特徴があります。
■ グロース株
ソフトバンクグループ(9984)
投資会社として世界のテック企業に関わり、AI・通信・インターネット関連のテーマ性から波が大きく出やすい銘柄です。
任天堂(7974)
新作ゲームやハード発売のタイミングで大きな株価変動を起こしやすく、うねり取りの対象として人気です。
キーエンス(6861)
工場自動化関連の世界的企業で、業績の成長とともに株価のトレンドが明確に出やすいのが特徴です。
■ テーマ株
再生エネルギー関連(例:イーレックス、レノバ)
政策や国際的な環境問題の流れで注目されやすく、大きな上昇トレンドを形成することが多い分野です。
AI関連(例:PFN関連企業、AIサービスを手がける上場企業)
技術進化やニュースで短期的にも長期的にも大きなうねりが発生することが多いテーマです。
半導体関連(例:東京エレクトロン、レーザーテック)
世界的な需要増加や供給不足などの要因で波が大きく、長期的にもテーマ性が強い銘柄群です。
■ 景気敏感株
日本製鉄(5401)
鉄鋼業は景気の影響を受けやすく、景気回復期には大きく上昇、逆に景気悪化期には大きく下落しやすい典型的なうねり銘柄です。
商船三井(9104)
海運業は世界経済や物流需要の変化によって株価が大きく動き、うねり取りの好対象となります。
うねり取りを成功させるポイント
うねり取りを実践する際には、いくつかの基本ポイントを意識することで成功率を高められます。
長期チャートでトレンドの大枠を把握する
日足や週足などで大きな流れを確認し、上昇か下降かの方向性をつかんでから取引に入ることが重要です。
移動平均線や出来高を活用する
株価が移動平均線を超えるタイミングや、出来高が増える局面はエントリー・イグジットの参考になります。
分散投資でリスクを抑える
1つの銘柄に資金を集中させるのではなく、複数の銘柄に分けて投資することでリスクを軽減できます。
損切りルールを明確に決める
トレンドが予想と逆に動いた場合に備えて、事前に損切りラインを設定しておくことで、大きな損失を防げます。
結論
うねり取りは、株価の大きな波に乗ることで効率的に利益を狙う投資手法です。短期的な値動きに振り回されるのではなく、中長期のトレンドを見極めることで、大きな値幅を活かせるのが最大の特徴といえます。
おすすめ銘柄としては、安定感のある 大型株、成長性の高い 成長株、注目テーマに関連する テーマ株、そして景気に敏感に反応する 景気敏感株 などが挙げられます。それぞれに特徴があるため、分散投資を意識するとリスクを抑えやすくなります。
最終的に、うねり取り銘柄で成功するカギは「トレンドを正しく把握する力」と「リスク管理の徹底」にあります。大きな波を捉える戦略であるからこそ、冷静に相場を見極め、自分のルールを守ることが成果につながるのです。
免責事項: この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。